Boys Love NET – SH Vol,12.5
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SH Vol,12.5

この記事は約5分で読めます。

大昔のマガのメールが残ってたんで、ちょっとまとめてみました。
若いな…俺(笑)
 
Vol,12のユウと付き合う前までの話になります。


俺は放課後、マコ先輩に教えてもらいながらギターの練習をしてた。
綺麗な夕焼けの日、音楽室で1人練習してた俺はいつの間にかウトウトと居眠りしてた。
部屋に誰かが入ってくる気配。でも俺は眠たくてそのまま寝てると、その誰かは俺に近づいてきた。
すると突然、顔のすぐ近くにその誰かの気配がして、唇に暖かくてやわらかい感触…。半分覚醒してた俺はびっくりして目を覚ますと、すぐ目の前には驚いたユウの顔。
『ごめん…つい…』
「…あ…その…大丈夫…」
しばらくの気まずい沈黙…
『あー…、ユズが気持ち良さそうに寝てたから驚かそうと思ってさ。まさかすぐ起きるなんて、やっぱお前ネコっみたいだな。ユズネコ(笑)』
「なっ…ユズネコって言うなっ!!それに冗談でもこんなことするなよっ。ビックリするだろ。」
その時の俺は、たとえ冗談だとしても好きで好きでしょうがなかったユウにキスされて、すごく嬉しかったんだ。
でもそれ以来ますます好きな気持ちが強くなって、自分でもどうしたらいいのかわかんなくなってた。
意識しないように普通にしてなきゃ…って分かってても今までどおりにユウと接することが出来ない俺。
『ユーズ。お前意識しすぎ(笑)』
「なっ…しょーがないだろ、初めてだったんだから…」
『え…。ユズってば今までキスした事なかったの?』
「ねぇよ。悪ぃか!!」
『俺ってばユズのファーストキス奪っちゃったんだー。ラッキー。』
「ナンだよそのノリ。俺の大事なファーストキス返せっ!!」
『あ。もしかしてユズってファーストキスは好きな人と…とか夢持っちゃったりとかしてた?(笑)ごめんなー俺で。』
「……。(図星つかれて沈黙する俺)」
『…もしかして、マジでそー思ってた?』
「だったら悪いかっ。もーいーだろこの話は。」
『…でもあれ…マジだった…って言ったらお前どーする?』
「…えっ…?」
一瞬マジな顔でそんなコトを言うユウ。
本気なのか冗談なのかわかんなくて、何言ったらいいのか分からずにただ黙るだけの俺。
『…なーんてなっ、マジゴメンな。もうしないから。』
「ユウ…お前のそのノリがマジでムカツクっ!!!」
一瞬、心のどこかで「もしかして…」と期待してしまった分だけ怒り倍増。ユウに飛び蹴りしてやった。
それからしばらくして、バンドメンバー全員でユウの家に集まって俺の誕生日祝いと称した飲み会(?)。
ちゃっかり酒まで用意されてたけど俺は酒が苦手だったからジュース飲んでたのに、すっかり出来上がってたマコ先輩とジュンの悪戯で誤って酒を飲んじゃった俺は、すぐに真っ赤になって酔っ払った。
すると話はいつの間にか恋愛に関する話になってて、マコ先輩とジュンが俺に絡みだした。
[ユズは好きな人いるのか?]
「知らない。秘密。」
《おっ。こりゃ好きなヤツいるって顔だな。どれ、このジュンジュンに白状しなさい。誰なんだ?ん?》
「何で言わなきゃなんないんだよ。誰だっていーだろ。別に」
[なんだよ。ユウだけじゃなくユズも教えてくれないのか?]
《教えてくれりゃ、相手と上手くいくよーに協力してやるぞ。》
[そーだぞ。教えてくれれば俺も協力するぞっ]
「協力しなくていーし、絶対に教えない。」
《ナンだよ告白しないのか?ユズは》
「今のままでいーんだよ俺は。だから言うつもりもない。ほっとけ。」
ユウだけじゃなく…マコ先輩のさっきの一言でユウには誰か好きな人がいるんだって知ってしまって、一瞬泣きそうになった。
相手にしてたら何もかも聞かれそうだったから話はこれで終わりだって、そばにあった飲み物を一気飲みしたんだけど、それはマコ先輩の飲んでた日本酒で、俺はその場でつぶれちゃった。
そんな俺をユウは自分の部屋のベットに連れてって寝かせてくれたんだけど、夜中になって目を覚ました俺は水飲もうかな…とか思ってたら、ユウが部屋に入ってきたから、驚いた俺は慌てて寝てるフリをした。
するとユウは暫くの間俺の顔を見てたかと思うと、アノ時と同じように寝ている俺にキスをしてきた。
でもそのキスは前の軽く触れるだけのとは違ってた。
この頃の俺はユウの事が好きすぎて狂いそうな状態だったから、キスされてる時に、寝たフリしてた事を忘れてユウの背中に手を回しちゃってた。
するとユウはハッとしたように俺から体を離した。
「…ユウ…あの…。」
『…ゴメン…。』
「……うん。」
そのまま暫く沈黙が続いて、ユウが喋り始めた。
『…ユズ…ユズは好きなヤツいるんだったよな…ゴメン、またキスして。』
「…いーよ。別に」
『…さっき話してたけどさ…ユズはその好きなヤツに告白とかしねーの?』
「…怖くて出来ないよ。そんなの。ユウは?ユウだって好きな人いるんだろ?」
『好きなヤツはいるけどさ。今好きなヤツには怖くて言えないって思ってた。』
「そっか…やっぱりユウ、好きな人いるんだ。」
『うんいるよ。すごく好きなヤツ。』
改めて本人から好きな人の存在を聞かされるとまた泣きそうになった。
「…だったらさ、俺なんかじゃなく、好きな人にキスしなきゃだめだろ…。」
そこまで言ったところで俺はもう泣くことを我慢できなくなってた。
『好きな人にキスしたよ。さっきのも、こないだのも。』
「…え…。」
『ユズが好きだから、キスしちゃったんだよ。』
「…冗談言うなよ…。」
『冗談じゃなく、俺は本気でユズが好きだって言ったらユズはどーする?軽蔑する?』
「本当に?マジで?」
『ユズの事…恋愛感情で好きになっちゃったんだ。でもユズが嫌ならもう言わないし、嫌われても仕方ないって思ってる。』
「…嫌うわけないじゃん…こんなに好きなのに。俺の好きな人ってユウの事だよ。だから前に冗談でキスされた時も本当は嬉しかったんだ。」
『…良かった…。好きだよ、ユズ。』
「俺も好きだよ。ユウ。」
まさかユウの好きな相手が自分だとは思ってなくて、ユウに好きだと言われて、そして気持ちが通じてキスされて、俺はまた泣いた。
あーなんか涙腺がイカレちまってるんじゃねーか?俺。
けど、嬉しすぎて泣いたのは初めてだし、すっげー幸せだなって思った。

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